造り手

気仙沼の地酒を
造りつづける「造り手」として、
私たちは良い酒造りのための
努力を惜しみません。
良い酒造りとは
造って終わりのものではなく、
造った先にはいつも顔の見える
「飲み手」がいます。

そのひとりひとりの
顔が、舌が、言葉が、
私たちの酒を
さらに鍛えてくれています。
「造り手」と「飲み手」の
この繋がりをしっかりと
感じている私たちが造ることで、
酒はますます旨くなります。
私たちの酒は、繋がりの酒です。

東日本大震災のとき、
遥か遠くの地から
励ましのお手紙やお電話を
たくさんいただきました。

被災地となった地元の人たちから
「残った生産施設なのだから、
なんとか頑張って、
気仙沼の元気を発信してくれ」
との言葉と、
計り知れないほどの
大きな手助けをいただきました。

お客様そして気仙沼の
地域と人に支えられて
私たちがあることを
改めて知りました。
私たちの酒は、
繋がりの酒でした。

人との繋がり、
地域との繋がり、
気仙沼の自然との繋がり。

そうしたすべての
繋がりが繋がることで、
私たちの酒は旨くなります。

この港町・気仙沼に
創業したのは一九一二年のこと。
それから百年を経て、
私たちはますます、
まちと人と強く
結びつこうとしています。

良い酒を、もっと良い酒を。
気仙沼の地酒の「造り手」として
私たちはこれからも
努力を惜しみません。
良い仕上がりに、
ご期待ください。